INTERVIEW @ shop33
様々なクラブイベントのフライヤーを手掛けた大島基誓氏が、「neo geometrics 」( 幾何学的オブジェクトにより構築されたデザイン ) をメインコンセプトとしスタートした「BROS WEAR DESIGN」が11月3日〜11月28日、屋外バナーと店内エキジビジョンを手掛けてくれます。コンセプチャルなモチーフとシャープでテクノを思わせるグラフィックをのせたウェアは33でも好評な「BROS WEAR DESIGN」。今回今までのアートワークに加え、描き下ろしの作品も出るとのことです!
BROS WEAR DESIGN設立に関して教えてください。 BROS WEAR DESIGNの設立時期は、2002年4月20日です。96年頃に仲間とやっていたイベントのフライヤーを自分でデザインしてみたのがグラフィックを始めたきっかけです。次第にまわりの友達や知り合いからイベントのフライヤーやグラフィックデザインを頼まれるようになり、2000年頃からフリーのグラフィックデザイナーとして本格的に活動を開始しました。2002年からはブロスというクレジットで渋谷のクラブのマンスリースケジュールやフライヤーなどを手掛けるのと平行して、自分の世界観を打ち出したグラフィックを使ったT-SHIRTを作り始めたという、完全なソロプロジェクトです。BROS WEAR DESIGNの名前の由来を教えてください。 世界中には、様々な人たちがいて、みながそれぞれ様々な価値観を持って生きていて、でも例えば音楽や映画、写真やデザインなどを通じて同じ感覚をシェアする、そんな色んな垣根を超越して個々の意識がクロスオーバーしてつながった瞬間に、それまで知らなかった同士が「兄弟」=「ブロス」になれる。そういう感覚を生み出せれば、という思いから名付けました。ロゴを「ブロス」とカタカナにしたのは、「日本人」がグラフィックを通して表現をしているというスタンスを表しています。これまでの活動を教えてください。 クラブのマンスリースケジュールやフライヤーなどのグラフィック制作や、知り合いのブランドへのグラフィック提供、BROS WEAR DESIGN自身としては、月間に一型のペースで新作のグラフィックを制作しています。ブランドコンセプトを教えてください。 1980年代に生まれた「neo geometrics」(幾何学模様で構築されたグラフィックデザイン)に、90年代半ばのタイトなヨーロピアンテイストをアレンジしたグラフィックデザインをメインコンセプトとしています。デザインにはそれぞれストーリーがありますが、どのように制作されていますか? 僕は常日頃から、目に映る全ての物や風景から刺激を受け、頭の中にある仮想デスクトップ上で、様々な色や形のオブジェクトを組み合わせて行くという、トレーニングのようなものを意識的に行なっています。その中から生まれたデザインと、その時々に気になっているキーワードや文章が結び付くと、そのデザインがあるシチュエーションが広がってゆき、その中から良い瞬間を切り取り一つのグラフィックとして仕上げていく、イレギュラーに出来るデザインもありますが、基本的にはこの流れで制作しています。色使いやデザインのこだわりがありましたら教えてください。 基本的には、シンプルなオブジェクトで構築したグラフィックがメインです。色合いもグレースケールを基調としたものが多いです。当初は、まずグラフィックを仕上げてから、それを洋服にするといったスタイルで制作していたので、ボディカラーも白や黒が主体でしたが、最近はまず洋服のどの部分にどのように乗せていくか、先に完成したグラフィックをプリントするのではなく、実際に人が身につけた時に完成するように意識して制作しています。インスパイヤされたもの、インスパイヤされているものがありましたら教えてください。 僕が本格的にグラフィックデザインにのめり込んでいったきっかけは、96年頃のUKのブレイクビーツのレコードジャケットのデザインを手にしてからです。GoodLooking、Mo'wax、FULL CYCLE、特に影響を受けたのはDJ VADIMのジャケットのデザイン、オランダのDELTAの作品です。彼の構図や色合いからは非常に多大な影響がいまだに残っています。ここ何年かは、女性としては初のスピリッツァー賞を受賞した建築家のZAHA HADIDのドローイングが気になっています。また、友人の音楽家の勧めで、自分も手書きのドローイングにも取り組もうと思っています。最近興味のあることはなんですか? 自分がグラフィックデザインを制作する時は、いくらデスクトップ上で仮想の立体、奥行を感じさせるものを作っていても、やはり最終的にアウトプットすると平面になってしまいます。そのジレンマからは、コンピューターベースでやり続けている以上、抜け出す事は難しいと思っています。ただ、まっさらの状態のウィンドウに手を入れて、粘土を成形していくような感覚、もっとアナログなもの、例えば陶芸のように実際に立体物として展示出来る表現も面白いと思います。あとは、僕の場合は言葉にインスパイアされて、グラフィックが出来上がる事が多いのですが、その言葉を広げて、詩という形で表現することも考えています。4年間程休止していた音楽活動も徐々に再開したいとも考えていますが、どちらもブロスとは別名義のプロジェクトとなる予定です。BROS WEAR DESIGNの今後の予定を教えてください。 今後は、来年の春先までには出揃うよう、新作のグラフィックの制作に取り掛かる予定です。同時に、「ブロス」が全く認知されていない人達へのアプローチとして、書店での展示も積極的に行なっていきます。また、自分が最も影響を受けたヨーロッパ圏にもアプローチしていきたいと思っています。ヨーロッパの文化に刺激を受けた日本人のグラフィックデザインが、逆にヨーロッパの人達に刺激を与える事が出来たら、それはすごく意義深いことだと思っています。今回のエキジビジョン内容について教えてください。 僕にとって、shop33は「ブロス」をスタートしてからずっと憧れというか、目標としてきたお店です。4年前から何度も通い、今年から自分の洋服が並ぶようになりました。そのせいか、僕自身の思い入れが強いが為に、今回のエキシビジョンも、「出会うべくして出会った」感があり、「shop33 meet BROS WEAR DESIGN」というテーマで、過去4年間に渡るグラフィックデザインのパネル展示や、普段は書店での販売を主としているパッケージでのT-SHIRTの販売や、屋外のバナーには、今回のエキシビジョンを見据えて制作していた、自身としては初の手書きのドローイングも組み込んだ自画像的な作品「Inner Masquarade」と、今までの「ブロス」の流れを踏襲した作品「in fact +」を展示します。全体的には4年間の流れを感じてもらえるような雰囲気を出せれば、と思っています。最後にメッセージをお願いします。 これからも、更に深化した独自の世界観を表現していきたいと思っていますので、よろしくお願いします。 next33 | ||
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